小谷元彦 Odani Motohiko 展(森美術館;六本木)
幽体の知覚:Phantom Limb を鑑賞した。
さまざまな手法、素材を用いた
従来の彫刻の常識を覆す作品群は どれも圧巻。
迫力ある大型彫刻、映像、インスタレーションには
見るものに問いかける痛々しい皮膚感覚と
作家のナイーブな「 生 」の存在への祈り、疑問、妖艶さを
浮き彫りにしている。
この世の実体のないものへの感覚、知覚を
アートで堂々と表現することもできるのだと 世界観を思いきりぶつけている。
このチャレンジ精神は、清々しくとても新鮮で
この激動の最中にいる混沌としたわたしたちへの
新たな挑戦状だと感じた。