4/20/2011

すべてをいかに使うか



世界はまさに悲しみのなかにある 
惨めさの真っただ中にある 
人々のハートには計り知れない苦悩がある 
だが、あなたが 
そのことで悲しむ必要はない 
理由は簡単だー 
悲しむことによって 
あなたも彼らの仲間に入り 
さらに悲しみを 
つくり出すだけだからだ 
それでは助けにならない 
それはまるで 
人の病気を見て自分も病気になるようなものだ 
あなたが病気になっても 
病人を健康にすることはできない 
余計に病気をつくり出すだけだ 
人々の病気を感じるということは 
その原因を探り 
何がすべての苦悩と惨めさをつくり出しているかを見つめ 
人々が自分でその原因を除けるように助けることだ 
そして同時に 
あなたはできるかぎり喜びに満ちていなければならない 
人々を救うのは悲しみではなく喜びだからだ 
あなたは明るくなければならない 
この悲しい世界にあっても楽しめるということを 
人々に知らせる必要がある・・・ 



怒りは 
つねに弱さの顕れだ 



災難に見舞われとき 
あなたはあるがままの現実に気づく 
現実はつねに壊れやすい 
誰もがつねに危険に直面している 
普段、あなたはただ眠っているにすぎない 
だから、その危険に気づかない 
あなたは来る日々や未来について 
素晴らしいことを想像し、夢を見つづける 
危険がさし迫った瞬間 
突然あなたは 
未来などないかもしれない 
明日はないかもしれない 
この瞬間が自分にとって唯一の瞬間なのだと気づく 
災難のときは非常に啓示的だ 
それは世界に何ひとつ新しいものをもたらさない 
ただ、あるがままの世界に気づかせる 
あなたを目醒めさせる 
それを理解しなければ 
あなたは狂気に見舞われるだろう 
理解すれば覚醒できる 
心配しても何の足しにもならない 
なぜなら、この瞬間を逃すばかりで 
誰ひとり助けることができないからだ 
だから、これが危険を乗り越えるための秘訣だ 
その秘訣とはー 
死が触れることのできない何かを自分の内側に見いだすために 
もっと全面的に 
もっと全一に 
もっと気づいて生きることを始めなさい 
それこそが 
ただひとつの避難所 
ただひとつの安全 
ただひとつの安心だ 
だから、すべてをいかに使うかということだ 
何であれ、正しく使いなさい 
災難は素晴らしい 
危険は素晴らしい 
だが、それがもたらす機会もまた素晴らしい





by Osho 
”ゴールド・ナゲッツ”P70〜P72 
和尚エンタープライズジャパン発行