7/29/2009

爆笑問題のニッポンの教養




















先日から  ちょっと気になるTVがある。

「  爆笑問題のニッポンの教養  」だ。

最近、脳科学について大変なブームだが、
こちらは五感特集ー 触覚 ーについて。



人間の触覚はいまだ未知の部分が多く残されている分野だ。
例えば「ざらざらする」と言ったとき
実際に皮膚で何が生じているのか、まだ正確には分かっていない。
さらに人間のコミュニケーションの手段は映像や音声に限らない、
髪をなでれば安心し,手を握りあえば心が通じるように,
コミュニケーションの究極には触覚がある。        =

(File080;「触ってのお楽しみ」より)



触って人に伝わる心地よさと抵抗感。
子どもを抱きしめる、ネコをなでる、
シルクのシャツを着たときのなめらかさ、
とても居心地がいいポジティブな安心感が得られる一方、
人とぶつかり合った時の肌の擦れ合い、タバコの煙がのどを通る時の抵抗感がある。


これは相互作用があるものの、まだ皮膚感覚だけではパターン認識が
できないという。
皮膚に異物を感じると目で見て追い払ったりするが、
インプットとアウトプットのプロセスの中で
視覚など他の感覚が入り込んで存在する。
また、身体中を覆っている皮膚の質を考えれば、
人にはそれぞれ体質というものもあり、勿論個人差もでてくるだろう。




いつも無意識のうちに何気なく使っている五感のひとつひとつが
研究者の手によって科学的に解明されようとしているが、
しかし、先程のような皮膚のパターン認識はとても深い話で
本当に解明される日は来るのだろうか?




私たちは、日々ものを考え、直感的なひらめきがあり、
とっさに五感を使って表現に向かうわけです。
そこには、わくわく、ドキドキする感情もともなって
とてつもない作品ができたり(例えば...です(笑)、
また、人によって違ったモノができる。
このアナログ的な想定外の作品がおもしろさだと思う。

しかし、皮膚のパターン認識によってデジタル式に解明された暁には
どんな世界が待っているのだろうと。

音声や映像では伝わらない感情を、触覚は伝えることが出来るというが、
このあたりは期待したい。
... ha ha ha ...
アナログ人間だとすぐにわかりますね。(笑)



約2年前、
本来は読む人のイマジネーションにゆだねられる
文学作品の世界を多様なかたちで視覚化した、
現代文学作家とメディアアーティストのコラボレーション
「 文学の触覚 」展覧会が開催された。
純文学と視覚芸術・メディアアートとの接点に焦点をあてたもの。



いま、五感を解放した先に
新たな領域と表現の可能性を開拓し探ろうという
おもしろい試みが進んでいる。
アートのコラボレーションは、
無意識の感覚を意識的にむきだしに見せるところにおもしろさがある。